皆さん、こんにちは。
南波真之(なんばさねゆき)と申します。
前回は、企業のDXとサイバーセキュリティの関係について見ていきました。
共通の定義がまだ存在しない、「DX」の認識と、DX推進担当者の約35%がセキュリティインシデントを経験 している実情について書いていきました。
ご興味ありましたら、前回の記事もぜひご覧ください。
今回は、ネットワークセキュリティビジネスの市場について取り上げていきます。
ネットワークセキュリティビジネスが活況になるということは、それだけ被害の可能性が大きいということにもなります。今や関係しない企業は存在しないと思いますので、ご興味ある皆さまはぜひ続きをご覧ください。
2021年度のネットワークセキュリティビジネス市場は拡大、ゼロトラストが一因
2021年12月に発表された富士キメラ総研の「ネットワークセキュリティビジネスの国内市場を調査」の一部を見てみると、2021年のネットワークセキュリティビジネスの市場規模は以下のようになっています。
- セキュリティサービス:2,471億円(前年度比108%)
- セキュリティ製品:3,760億円(前年度比111.1%)
年度での調査のため、2021年度はまだ「見込み」となっていますが、前年度と比べても2021年度は市場が大きくなっていることがわかります。
2021年は新型コロナウイルスの影響に始まり、日本ではオリンピックが開催されました。
そのような環境で、リモートワークの普及も相まって、ランサムウェアの被害が拡大した年でもありました。
(ランサムウェアは、メールなどに添付されるファイルを開かせる、リンクにアクセスさせるなどにより感染させ、端末に保存されているデータを暗号化してしまうという不正プログラムです。そして暗号化を戻すために金銭を要求するという手口です。)
調査によると、新型コロナウイルスの影響はもちろんのこと、2021年には社内外ネットワークを問わずセキュリティ対策を行うという「ゼロトラスト」への取り組みが増加したことが市場拡大の一因と分析されています。
このゼロトラストの取り組み増加として、認証の強化、クラウドアクセスの強化、エンドポイントのセキュリティ強化といった、非境界型の対策へシフトする企業が増えるといいます。
更に調査では2026年の予測まで出しており、それによると以下のようになっています。
- セキュリティサービス:3,232億円(前年度比141.3%)
- セキュリティ製品:4,847億円(前年度比143.2%)
数年でゼロトラストの取り組みが更に広がり、市場を押し上げるという予測に基づいた増加になります。
そして企業では自社のセキュリティ対応状況を可視化するためにセキュリティスコアリングサービスを利用するケースが増えており、2021年度の見込みは20億円と、2020年度比で166.7%の増加となります。
セキュリティの状況が変化したことで、企業も対策の初手として自社の状況把握を積極的になり始めたということですね。
サイバー攻撃に対するセキュリティはDr. Webのソリューションで
サイバーセキュリティは1つやって終わりというものではなく、次々と出る攻撃への対応も必要です。被害が出てしまうと金銭的にも会社の信用も失うという状況になりかねません。
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