Doctor Web Pacific の江川です。
独立行政法人情報処理推進機構(IPA)で表記の情報が公開されましたので、ご紹介します。
まだまだ日本国内ではAIの悪用、誤用によるサイバー攻撃やセキュリティインシデントの事例が少ないため、IPAがAI先進国の一つである米国を対象に調査を行い、その結果が公表されています。
レポートは、以下の6つの項目でまとめられています。
1.AI利用の実態
2.AIで強化された従来のサイバー攻撃
3.AIを利用した虚偽情報
4.AIによるシステム障害とAIシステムへの攻撃
5.AIによる国家安全保障上のリスク
6.生成AIの誤用によるビジネスリスク
レポートの最後にまとめられていることは、以下の5つの項目になっておりました。
1.AIで強化された従来のサイバー攻撃
フィッシングは生成AIにより増化・高度化しており、現時点で大きな脅威
特定組織をAIで執拗に攻撃することが観測されている
2.AIを利用した虚偽情報
偽情報の脅威は非常に大、そう深刻ではない、の両論がある
選挙等では深刻な脅威
3. AIによるシステム障害とAIシステムへの攻撃
顔認証の誤判断による不当逮捕がシステム障害として懸念された
AIシステムへの攻撃ではデータポイズニングによる性能劣化・誤判定が最大懸念
4. AIによる国家安全保障上のリスク
軍備競争によりテスト不十分なAIが戦闘で利用されるリスクあり
5. 生成AIの誤用によるビジネスリスク
生成AIのセキュリティを信用しすぎる傾向があり、対応は不十分
この先未来では、AI技術といかに共存していくかが人類の課題になります。
その課題に対して、サイバー攻撃をどのように防いでいくかが最大の課題になってきます。
今後の対策を検討するためにもニュース本文、レポートをご確認ください。
(ニュース本文は以下をご覧ください)
https://www.ipa.go.jp/security/reports/technicalwatch/20240530.html